2007/06/02-防衛大学校戦

日時  6月 2日 13:30 Kick Off

場所 本郷キャンパス御殿下グラウンド

◯東京大学 28― 6 防衛大学校●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 7 7 7 28
防衛大学校 0 0 6 0 6

Game Report

[1Q]かなり気温の上がった御殿下グランドでの防大との定期戦。 エースQB#8長尾(4年)率いる東大攻撃の1stシリーズ。 自陣35yd付近からショットガン・ノーハドルで1回FDを獲得して ハーフラインまで進んだ後、TE#9三品(4年)へのロングパスが 決まり、あっという間に敵陣20ydへ。 東農大戦同様にハイパー攻撃炸裂かと期待したが、ここで手痛い インターセプトを喫して攻守交替。

その後両者ノーフレッシュのパントの応酬が続いた後の東大3rd シリーズ。TE#87岩崎(4年)・WR#89岡山(3年)へのパスや、 RB#32吉田(4年)・#4白山(4年)のランで2回FDを重ねて 敵陣45ydからゴール前4ydへ。 最後はQB#8長尾自ら走って先制のTD。

[2Q]次シリーズはWR#16奥山(4年)・TE#9三品・WR#7 和田(4年)へのパスや、RB#4白山のランで4回FDを重ねて 自陣10ydから敵陣18ydへ。 最後はエースWR#7和田へのパスが決まって2本目のTD。
畳み掛ける攻撃を期待したが、QBサックや2本目のインターセプトを 喫してしまい、ウォリアーズらしい攻撃を見ることなく前半終了。
守備陣も防大攻撃にドライブこそされないものの、単発的にはランや ショートパスでFDを獲得される等精彩を欠く。

[3Q]若手主体の守備陣で迎えた防大の1stシリーズは敵陣35yd から開始。1回FDを与えてハーフラインまで進まれた後、東大DB陣が 全く意味の無いパスインターフェアを2回犯し、ゴール前20ydへ。 その後ゴール前で4thダウンに追い込む等東大守備陣も踏ん張るが、 最後は防大RBが飛び込んでTD。 TFPで2ポイントを狙うが失敗し、14-6。

直後の東大攻撃は自陣30ydから。 1stプレーでQB#8長尾が、健脚を活かして防大DBを抜き去ったWR #7和田へロングパスを投じ、好捕した和田がそのまま走り切ってTD。 (3Qの東大攻撃は僅かにこの1プレーだけであった。)

闘志衰えない防大は次シリーズで自陣35ydからドライブ開始。 ラン・パスでFDを3回重ねて東大陣20ydまで攻めたところで4Qへ。

[4Q]東大守備陣も意地で4thダウンに追い込み、最後はQBサックで 仕留めて攻守交替。

ピンチの後にチャンスあり・・・と思いきや、QB#8長尾からWR#7和田 への3回連続のパスは失敗し、FDを獲れずにパント。

防大リターナーのファンブルをリカバーし、再度攻撃権獲得。 ここで、QBは#8長尾から#15名井(2年)に交代。 東農大戦で初出場・初TDを演出したQB#15名井はショートパス・ オプションピッチでFDを獲った後、TE#81杵多(3年)へ20ydパスを 成功させ、敵陣40ydからゴール前へ。最後は自ら走って2試合連続のTD。

精彩欠く東大守備陣は、防大最後の攻撃でも敵陣32ydからのドライブを許し、2回の4thギャンブルも成功され、ゴール前20ydまで攻め込まれる。 TD狙いのパスを2年生SF#22五十嵐が東農大戦に続いてインターセプトして何とか断ち切る。

こうして、見るべきプレーが乏しく盛り上がりの少ない試合は終わった。
収穫は3rdQB#15名井が数少ない出場機会にしっかり結果を出したことと、 控えパンター#6本林が落ち着いて飛距離のあるパントを連発したこと。 キープレーの無い防大攻撃に繰り返し前進を許した守備陣、特にDBのパス守備の未熟さとDLの弱さを目の当たりにし、一部の強豪として定着するために必要な『安定且つ攻撃的な守備』には程遠いレベルの内容であった。
攻撃もベストメンバーに近いはずであるが、パスオフェンスの顕著な進歩は見られず、毎試合QBサックを許し効果的なダウンフィールドブロックの少ないOL陣にも、高いポテンシャルを120%発揮してもらいたい。
反則が極めて多い試合であったが、秋の公式戦は一つの反則が命取りになるし、何と言ってもフットボールはリズム、モメンタムである。 各選手共、フットボールをよく勉強・理解してもらいたい。
次試合は強豪早稲田戦。春の集大成として秋に繋がるような「気」の入った迫力ある試合を期待する。反省点の多かった本試合が、ウォリアーズが秋に向けて本当の意味で生まれ変わるターニングポイントとなることを祈る。

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