2006/11/03-一橋大学戦

日時 11月 3日 10:45 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

●東京大学 14―17 一橋大学◯

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 0 0 7 14
一橋大 14 3 0 0 17

Game Report

明大・慶大・日体大と上位校に3連敗の後、立大・筑波大に2連勝し勢いに乗る東大。得点力・獲得ヤード共に1部Aブロック2位の強力な攻撃力と、要所要所を全員ディフェンスで止める守備力で、試合毎にチーム力は確実に上昇中。
対する一橋大は現在まで3勝2敗で、Aブロック優勝候補の明大に完封勝利を収め、慶大とは最後まで互角以上の戦いをした強豪チーム。攻守バランスが取れているだけでなく、特に1試合あたりの喪失ヤードがAブロック最少(190ヤード弱)の強力なディフェンス力が自慢。
しかし、20年近く関東大学アメフトリーグにおける国立大学勢の雄を自負してきたウォリアーズとしては絶対に負けられない一戦であり、Aブロック上位進出を賭けた熱い戦いが始まった。

[1Q]一橋大のキックオフにより試合開始。キックオフ時の一橋大の2回連続の反則で、東大1stシリーズは自陣41ydと好ポジションから開始。1stプレーでQB#8長尾(3年)が投じたランプレーフェイクのロングパスを、一橋大DB陣を振り切ったエースWR#19森田(2年)が飛び込んで見事にキャッチし、一気に敵陣16ydまで攻め込む。
QB#8長尾のオプションキープ、TB#4白山(3年)の中央ランで3rd-3とした後のパスプレーで一橋大ラフィング・ザ・パサーの反則があり、ゴール前4ydでFD獲得。TB#32吉田(3年)が中央ランでエンドゾーンに持ち込み、東大は試合開始早々貴重な先制TD。(5プレー/59ydのドライブ)キッカー#21神戸(4年)のPATも決まり7-0。(2:11)
一橋大KORを東大が好カバーし、一橋大1stシリーズは自陣15ydから開始。しかし1stプレーの中央ランでFDを獲得されて以降、一橋大エースRB#20渡辺のランが全く止まらず、テンポ良く4回のFDを重ねられ、僅か6プレーで東大陣16ydまで攻め込まれる。何とか3rd-1まで踏ん張るが、RB#20渡辺のランによりゴール前4ydでFDを獲得され、最後はRB#23鈴木のランでTDを与えてしまう。(10プレー/85ydのドライブ。全てランプレー)PATも決められ、あっという間に7-7の同点。(6:46)
リターナー#32吉田が自陣35ydまで返して東大2ndシリーズ開始。3rd-9でショットガン体型からのQB#8長尾からTE#81杵多(2年)への19ydパスが成功し、敵陣45ydまで攻め込むが結局4rd-6となりパント。
#8長尾の好パントにより自陣13ydからの一橋大2ndシリーズだったが、1stプレーでスクリーメージラインを抜けたRB#20渡辺が、あわやTDとなる好走で一気に東大陣10ydまでロングゲイン。2プレー目にQB#18加藤の9ydカウンターランで、一橋大は逆転のTD。(3プレー/87ydのドライブ)PATも決まり7-14。(10:24)

[2Q]リターナー#32吉田が自陣38ydまで返し、早い時間帯での同点を狙いたい東大3rdシリーズ。しかし、反則(ホールディング・無資格レシーバーダウンフィールドへの侵入)が相次ぎ、更に一橋大強力ディフェンス陣の前にQB#8長尾やFB#39瀬戸のランが殆どゲインできず、4th-17となりパント。
自陣37ydからの一橋大3rdシリーズは、反則で1st-20となった後、RB#20渡辺のランを何とか3ydゲインで食い止め、ロングパスをCB#21神戸の好カットで凌ぎ、ショットガン体型からのロングパスも東大DB陣を抜いた一橋大WRのイージーミスで事無きを得、何とか4th-17でパントに追い込む。
自陣16ydからの東大4thシリーズは、TB#32吉田の11ydオプションピッチ、TB#4白山の13ydオプションピッチで2回FDを重ね、ハーフライン上まで攻め込むが、結局4th-5となりパント。#8長尾のパントは好パントとなるが伸び過ぎてタッチバックとなり、一橋大の4thシリーズは自陣20ydから開始。
OLB#42高見(2年)のQBサック等好プレーもあったが、ラン・パスで小刻みにゲインされ、3回の3rdコンバージョンも成功され、4回のFDで東大陣20ydまで攻め込まれる。(残り時間30秒)
QB#18加藤のオプションキープをノーゲインで仕留め、RB#20渡辺へのオプションピッチ時の一橋大イリーガルブロックの反則もあり、2nd-13まで追い込むが、次プレーで東大は痛恨のパスインターフェアの反則を犯し、ゴール前8ydでFDを与えてしまう。(残り時間17秒)
一橋大のパスインターフェアで東大陣23ydまで罰退したのも束の間、16ydパス成功を許し、残り時間4秒でゴール前7yd。一橋大のFGトライは成功し、7-17となったところで前半終了。

[3Q]東大キッカー#21神戸ののキックオフにより後半開始。自陣10ydからの一橋大1stシリーズは、東大ディフェンスが3回のランプレーで6ydしか前進を許さずパントに追い込み、東大1stシリーズは自陣47ydと絶好のポジションから開始。しかし、QB#8長尾のスクランブルは4ydロス、WR#35今川(4年)への11ydパスは成功するがFB#39瀬戸のダイブはノーゲインで、4th-4でパント。
#8長尾のナイスパントをゴール前ギリギリでカバーし、更に一橋大の反則でハーフディスタンスとなり、殆どゴールライン上から一橋大2ndシリーズ開始。一橋大は2回の3rdダウンをQB#18加藤のオプションキープとパスで乗り越え、ラン・パスでテンポ良く3回FDを重ねて、僅か8プレーで東大陣36ydまで侵攻。しかし、次のパスプレー時に東大ディフェンスのビッグプレー炸裂。ロングパスをWRと競り合ったCB#2刀田(3年)が値千金のインターセプトを決め、攻守交替。
一刻も早く1TD1FGの点差を縮めたい東大は自陣6ydから2ndシリーズ開始。QB#8長尾の2回連続のオプションキープでFDを獲得し、TB#白山の27ydラン、更にTE#80三品(3年)への13ydパスにより、僅か5プレーで敵陣37ydまで攻め込むが、その後の3回のランプレーで6ydしか進まず4th-4となったところで3Q終了。

[4Q]当然東大はギャンブルを選択。東大応援団が固唾を呑んで見守る中、右オプションの動きからQB#8長尾は右サイドから左サイドに逆走してきたWR#35今川へピッチし、WR#35今川は俊足を生かして左サイドを縦に切れ上がり、そのまま31ydのTDラン。肝の局面で炸裂した見事な東大オフェンスのスペシャルプレーであった。(9プレー/94ydのドライブ)
キッカー#21神戸(4年)のPATも決まり14-17。(0:09)これで勢いづいた東大は、自陣21ydからの一橋大3rdシリーズで、ILB#92中野(3年)のロスタックル等もあり、FDを1回与えただけでパントに追い込み、逆転を狙った攻撃シリーズを自陣27ydから開始。(残り時間9:03)
QB#8長尾のランで6yd前進したものの、フェイクパスは失敗し、3rd-4。FDを狙ったQB#8長尾のランは2ydロスし、あえなく4th-6でパント。#97生川(3年)のナイスパントで一橋大4thシリーズは自陣14ydから開始。早く攻撃権を取り戻したい東大は、一橋大ラン攻撃にFDを与えず4th-インチでパントに追い込み、残り時間5分で自陣45ydから最後の攻撃開始。1stプレーでTE#87岩崎(3年)の11ydパスが成功し、敵陣44ydでFD獲得するが、この後4人のWRへ投げ分けたパスは全て失敗し、攻守交替。(残り時間4:40)
その後、一橋大を3回の3rdダウンに追い込むも、今試合の立役者であるRB#20渡辺のランを止めることができず、13プレーのボールコントロールオフェンスを許し、東大陣19ydで4th-10になったところで、無念のタイムアップ。

東大は看板のランニングアタックを一橋大の強力DL陣の前に136ydに抑えられる一方で、RB#20渡辺の191ydのゲインを始めとしてランプレーだけで322ydのゲインを許す等獲得ヤードで大きく下回ったが(239yd対391yd)、後半は一橋大攻撃を無得点に抑えロースコア勝負に持ち込み、最後まで闘志衰えずに一発逆転のチャンスを伺ったが、残念ながら無念の惜敗を喫した。
これで今シーズン2勝4敗。次節11月18日の関東学院大戦は泣いても笑っても今シーズンの最終戦。
自力による入替戦回避を図ると共に、今期の悔しさと無念の全てを出し尽くし、来期に繋がる気合の入った集大成の勝負を挑む。

[参考]Aブロックの最下位は立大に決定。
入替戦出場の残り1チームは、東大・筑波大・関東学院大の可能性あり。
東大が入替戦に出場するケースは以下の2ケース。
①筑波大が一橋大に勝利し、且つ東大が関東学院大に敗戦するケース
②筑波大が一橋大に敗戦し、東大が関東学院大に27点差以上で敗戦するケース

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