2010/9/18-関東学院大学戦
日時 9月18日 14:30 Kick Off
場所 アミノバイタルフィールド
◯東京大学 42 ― 32 関東学院大学●
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL | |
東京大 | 7 | 7 | 14 | 14 | 42 |
関東学院大 | 7 | 7 | 12 | 6 | 32 |
Game Report
初戦の立大戦ではウォリアーズらしさを出せずに完敗したウォリアーズ。第2戦の相手は関東学院大。
昨年以上の戦績を残し、目標であるブロック優勝・クラッシュボウル出場を果たすためには絶対に負けられない大事な一戦。
敗戦のショックから立ち直り、4年生の今シーズンに懸ける思い・勝利への執念をプレーで体現し、必ず勝利を掴み取る。
【1Q】東大のキックオフにより試合開始。
カバー甘く、関東大1stシリーズは自陣45ydから。3rd-9に追い込むが、ドローでFD獲得され、東大陣42ydへ。SBカウンターをCB#21大坪(4年)が3ydロスさせ、QBドローにもゲインを許さず、3rd-12。オプションキープも5ydゲインに留めて、4th-7/パント。(結果的に今試合で唯一のパントとなった。)
東大1stシリーズは自陣20ydから。
先発QBは#16郷原(4年)。RB#33土井田(4年)の6ydオプションピッチの後の中央ランはノーゲイン。3rd-4となるが、RB#33土井田のオプションピッチにより自陣37ydでFD獲得。FB#4小西(4年)の7ydフェイクパスが成功するもダイブは2ydゲインに留まり、3rd-1。しかし、RB#33土井田がオプションピッチでギリギリのFDを獲得し、自陣47ydへ。
フェイクパス失敗、モーションしてきたWRへのオプションピッチは相手に読まれて大きくロスし、3rd-16と3回連続の3rdコンバージョンが続く。TE#34梅田(4年)へのコントロール良く放られたパスに対して、TE#34梅田を恐れた相手SFが露骨なパスインターフェア。これで敵陣44ydで自動的にFD。
しかし、3回のランで10ydゲインできず、4th-1と胃の痛くなるシリーズ。ギャンブルを選択した東大は両TE/1RB体型。 QB#16郷原からハンドオフされたRB#33土井田が一線を抜けて左オープンを独走し、そのままエンドゾーンへ。#23大津(2年)のTFPも決まり、7-0。(10:37)
スーパーRB土井田の真骨頂ランで完結した13プレー/80ydドライブであった。
東大キックは飛距離が伸びず、しかもカバー甘くあわやTDのビッグリターンを許して、関東大2ndシリーズは東大陣29ydから。
6ydランの後の2プレー目で、ディレーのカウンターからオープンを独走され、あっという間の同点TD。(11:35)
関東大ゴロキックを#34梅田が確実に押さえ、東大2ndシリーズは自陣41ydから。パス失敗・オプションキープはノーゲインとなり、3rd-10。
【2Q】しかし、QB#16郷原のキープランでFD獲得、敵陣44ydへ。
2回のランでゲインできず、今回も3rd-7。QB#16郷原がスクランブルしながらWR#7今井(2年)へパス。WR#7今井が好捕し、ゴール前24ydへ。今回も3rd-3となるが、QB#16郷原のオプションキープでゴール前14ydへ。最後は1バック体型からハンドオフを受けたRB#33土井田がオープンを駆け抜けてこの日2本目のTD。#23大津のTFPも決まり、14-7。(4:08)
今回の東大キックオフはリターンを回避すべく、ゴロキック。カバーも悪くなく、関東大3rdシリーズは自陣36ydから。
2nd-1でのSBリバースにLB#20小河(3年)が好ロスタックルを浴びせて3rd-3。しかし、東大DBを抜いたWRにオプションフェイクパスが成功。しかも東大のパーソナルファウルも重なり、関東大は一気にゴール前9ydへ。
ここで東大ディフェンスも踏ん張る。オープンランを1ydゲインに留め、2回連続のパスはDL#58横井(3年)等の激しいラッシュにより失敗。4th-9に追い込む。関東大はFGトライではなく、あくまでもTD狙い。ここでディレーでパスコースに出たRBへのスローバックパスが見事に決まり、再び14-14の同点。(7:47)
残り時間5分で攻撃権を手にした東大3rdシリーズは自陣35ydから。
1stプレーでRB#33土井田が中央を抜けて爆走し、一気に敵陣44ydへ。2回のランで大きく前進できず3rd-7となるも、ここでTE#34梅田が今季初パスキャッチを魅せて、ゴール前26ydへ。
しかし、今回はこの後が続かない。3回のランでFD獲得できず4th-11となり、東大は手堅くFGトライするも残念ながら失敗。
残り30秒弱、関東大最後の攻撃は自陣27ydから。
ドローで20ydゲインされハーフライン近くまで前進されるが、パスを失敗させランを止めて前半終了。
【3Q】関東大キックオフにより後半開始。
ボールをキャッチした#32安達(4年)が、きれいにできたブロックの壁に守られリターン。自慢の快速を飛ばして右オープンを独走。そのままエンドゾーンへ。値千金のビッグプレーにより、後半開始早々21-14と関東大を突き放す。(0:13)
東大キックオフカバー良く、関東大1stシリーズは自陣24ydから。
カウンターランで自陣35ydへ進まれた後、ミドルパスを通されて一気に東大陣38ydに侵攻を許す。3rd-1まで追い込むも、ワイルドキャットからRBが中央を突進、関東大はギリギリのFD。粘る東大ディフェンスは再度3rd-7まで追い込み、更に激しいパスラッシュでQBサック。しかし、グランドにはイエローフラッグが2本。1本はプレー中の関東大ホールディング、1本は勢い余った東大デッドボールファウル。(ヘルメットでのコンタクト)
-10ydと+15ydの差し引きだけでなく、デッドボールファウルが故にオートマチックFD。ややアンラッキーな判定により、関東大はゴール前20ydでFD獲得。CB#21大坪がヒッチパスへ素早い上がりを魅せてロスタックル。2nd-12とするもダイレクトスナップを受けたRBのランで3rd-1。最後はQBの決め打ちキープでTD。(4:47)
しかし、勝利への執念溢れる東大はTFPで激しいラッシュ。割って入った#55松永(3年)が見事にボールをブロックし、21-20と1点差。(このプレーは後々まで効いた本試合のキープレーの一つであった。)
リターンを恐れた関東大のゴロキックを重戦車#34梅田が押さえ、そのまま10yd突進。東大1stシリーズはハーフラインと好位置から開始。
2回のランは6yd前進に留まり、今回も3rdダウンとなるが、ここでビッグプレー炸裂。オプションピッチを受けたRB#33土井田がサイドライン際ギリギリを30yd好走し、一気にゴール前14ydへ。
このチャンスに再度RB#33土井田が相手ディフェンスの隙間を見事にデイライトランし、ゴール前4ydへ。最後は1バック体型からRB#33土井田が左オープンをエンドゾーンへ駆け抜けて、この日3本目のTD。#23大津のTFPも決まり、28-20。(7:24)
関東大2ndシリーズは自陣43ydから。
DL#92畑(4年)のロスタックルもあり、3rd-5まで追い込むも、SFとLBのシームに投じられたパスにより東大陣34ydへ前進され、オプションピッチでゴール前18ydへ。更に得意のカウンターであっという間にTDを奪われて、28-26。(10:13)同点を狙った関東大は2ポイントコンバージョンを選択するも、パスは失敗。
微妙な2点差のまま迎えた東大2ndシリーズは自陣29ydから。
ロングパス失敗、中央ランは4ydゲインで今回も3rdダウン。しかし、QB#16郷原がキープで執念のFD獲得し、自陣39ydへ。(このFDも本試合のキープレーの一つであった。)
【4Q】更に、ここで東大ハイパーオフェンス真骨頂のビッグプレー爆発。
QB#16郷原からのフェイクパスを受けたTE#34梅田がパワーと脚力を十二分に活かしてそのまま61yd独走TD。安定感抜群の#23大津のTFPも決まり、4Q早々35-26と9点差。(0:11)
続くキックオフでは絶好調#34梅田が素早い突っ込みでキャリアーを仕留め、関東大3rdシリーズは自陣34ydから。ドローは素早い集まりでノーゲインとし、ショートパスはLB#45山田(3年)の好タックルでRACを許さず、3rd-7。しかし、ミドルパス成功により、関東大は東大陣45ydへ。更にFD獲得されて東大陣33ydへ。
このあたりでディフェンスのビッグプレーが欲しいところ。ロングパスを通されるも、東大の激しいタックルの前にWRがボールをファンブル。これをCB#21大坪がエンドゾーン内でリカバーし、攻守交代。(このプレーも本試合のキープレーの一つであった。)
関東大を突き放したい東大の3rdシリーズは自陣20ydから。
QB#16郷原の5ydキープの後、TE#34梅田への16ydフェイクパス成功により、自陣41ydでFD獲得。更にRB#33土井田の好オプションピッチで敵陣43ydへ。3rd-2となるも、QB#16郷原が左オプションキープで一線を抜け、ゴール前11ydへ。更にQB#16郷原の8ydキープでゴール前4ydへ。最後はFB#4小西がダイブから力強くセカンドエフォートしてエンドゾーンへ。#23大津のTFPは今回も成功し、42-26と今試合初めての2本差。(残り4:13)
東大キックオフでは今回も#34梅田が好タックルを魅せて、関東大4thシリーズは自陣37ydから。
ショートパスを通されるも#3安部(4年)の好タックルでRACを許さず、スクランブルは1ydゲインに留め、3rd-4。更にDL#97宮田(3年)のQBサックで4th-10。TD+2ポイントを残り時間3分弱で2回成功させてタイブレークに持ち込むことが絶対条件の関東大は当然ギャンブル。
見事にパスを通されて、ほぼハーフラインへ。更に10ydパス成功されるが、勢い余った東大にレイトヒットの反則。15yd罰退も加味されて、ゴール前25ydへ。執念衰えない関東大の前にQBドローの一発TDを許し、42-32。(残り2:12)
2点コンバージョンを狙った関東大はパスを試みるも、WRはアウトオブバウンズでのキャッチとなり、パス不成功。
関東大キックオフは当然オンサイドキック。
東大は前列にキャッチングに優れる面子を揃え、#7今井が関東大ラッシャーが突進する中で臆せず果敢にキャッチ。最後に東大が数プレー行ったところで試合終了。
初戦敗戦の悔しさから這い上がったウォリアーズが今季初勝利を挙げた瞬間であった。