2008/9/21-一橋大学戦

日時  9月21日 14:30 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

◯東京大学 57 ― 21 一橋大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 13 16 14 14 57
一橋大 0 0 7 14 21

Game Report

開幕戦の慶大戦で圧倒的なオフェンス力を発揮しながらも、勝負どころでの痛恨のミスにより自滅し、あと一歩のところで白星を逃がしたウォリアーズ。
第2戦の相手は一橋大学。 2004年の一部昇格後の躍進目覚しく、特に昨年は法大・早大との優勝争いの一角に食い込み一橋旋風を起こした好チーム。リーグ戦での戦いは一昨年以来だが、14-17で惜敗を喫したリベンジを果たすためにも、初戦の悔しさを晴らし今季の帰趨を占う上でもに非常に重要な試合。
小雨まじりの蒸し暑いアミノバイタルで気力溢れる試合が始まった。

【1Q】一橋大のキックオフにより試合開始。
#35土井田(2年)の好リターンにより東大1stシリーズは自陣37ydから。
QB#14有井(4年)から慶大戦で大活躍のTE#80梅田(2年)へのパスがヒットし、キャッチ後のパワー溢れるランで一気に敵陣41ydへ。更にQB#15名井(3年)からRB#31星野(3年)へのパスでゴール前29ydでFD獲得。3rd-1となるもQB#15名井のキープでゴール前16ydへ。RB#35土井田のオプションピッチで8yd獲得した後、最後はRB#31星野のドローで試合開始早々に先制のTD。(8プレー/63ydドライブ)キッカー#1原藤のTFPも決まり、7-0。(3:52)

東大キックオフでは#44鈴木(3年)の気迫溢れる見事なタックルが決まり、一橋大1stシリーズは自陣25ydから。
ランプレーでFDを許し自陣35ydまで前進されるも、ディフェンス陣の気迫溢れるプレーで2nd-9に追い込み、続くプレーでファンブル誘発。これを主将DL#70永田(4年)が見事にリカバーし、攻守交替。

ゴール前33ydと絶好のポジションで攻撃権を手にした東大2ndシリーズ。
1stプレーでQB#15名井がオプションフェイクのロングパスを落ち着いて投じ、一橋大DBを抜き去ったWR#7岡山(4年)に絵に描いたようにジャストリードで見事に決まる。WR#7岡山はそのままエンドゾーンへ。ディフェンスが演出したターンオーバーをオフェンスがTDに結びつける理想的な展開で2本目のTD。(1プレー/33ydドライブ)キッカー#原藤のTFPは惜しくもバーに当たってNGとなり、13-0。(5:59)

東大キックオフチームのカバー良く、一橋大2ndシリーズは自陣21ydから。
LB#9杵多(4年)の好タックルで1stプレーのランにゲインを許さず、続くパスで4yd前進されるも3rd-6に追い込み、続くランも全員ディフェンスでノーゲイン。一橋大を1-2-3パントに仕留めて攻守交替。

東大3rdシリーズは自陣28ydから。
ホールディングで3rd-18となり、RB#31星野の11ydドローで挽回するも4th-7となり、残念ながら1-2-3パント。

一橋大3rdシリーズは自陣29ydから。
QBランでFDを許して自陣40ydまで前進されるも、2回のランをピシャリと止めて3rd-10。ここで一橋大QBが投じたパスをLB#26高柿(4年)がカットし、これをDB#25高森(3年)が見事にインターセプト。

【2Q】自陣41ydで攻撃権を手にした東大4thシリーズ。
RB#31星野とRB#47高見(4年)のランで敵陣47ydまで進み、QB#14有井がオプションキープから左へ右へとカットを踏んでゴール前32ydへ。更にQB#14有井の2回連続のランでゴール前15ydへ。QB#14有井からWR19森田(4年)への11ydパスが決まってゴール前4ydへ。最後はQB#14有井がオプションキープで自らエンドゾーンへ駆け抜け3本目のTD。(9プレー/59ydドライブ)キッカー#1原藤のTFPは再びバーに当たってNGとなり、19-0。(4:05)

一橋大4thシリーズは自陣35ydから。
WRがパスキャッチした瞬間にDB#2草場(3年)が闘志あふれるハードタックルを浴びせて落球させ、更にRBへのバックワードパスをDL#70永田が好守備でロスタックルに仕留めて3rd-13。続くパスも失敗して再び1-2-3パントに追い込む。

東大5thシリーズは自陣41ydから。
QB#14有井からWR#7岡山への20ydパスが成功するもホールディングの反則で帳消しとなり1st-20。RB#31星野の好走とQB#14有井のスクランブルで3rd-6まで挽回した後、新星WR#89池内(2年)へのパスが見事に決まって敵陣36ydへ。更にWR#19森田へのパスも決まってゴール前25ydでFD獲得。RB#31星野のオプションピッチランで大きくゲインするもイリーガルフォーメーションの反則で1st-15。反則の多いシリーズで嫌なムードになりかけたが、ハンドオフされたRB#35土井田が中央を駆け抜けて30yd疾走し、4本目のTD。(7プレー/59ydドライブ)キッカー#85松岡(3年)が初めてのTFPを見事に決めて26-0。(7:28)

続く東大キックオフでは1年生#29高木が相手リターナーを一撃タックルで仕留めて一橋大5thシリーズは自陣奥深く22ydから。ランプレーで1回FDを許すも3rd-2に追い込み、再びファンブルを誘発してLB#11小林(4年)がリカバー。

残り時間2分半で再び攻撃権を手にした東大6thシリーズは敵陣40ydから。3rd-10となるもQB#15名井の20ydオプションキープでゴール前20ydへ。更にRB#31星野が中央を疾走してゴール前9ydへ。1stプレーでRB#35土井田がオプションピッチで鮮やかなTDを挙げたかに見えたが、再びホールディングの反則で帳消し。その後の3回のプレーで大きくゲインできず、結局4th-8となりFGトライ。キッカー#85松岡が25ydFGをしっかりと決めて29-0。(残り15秒)

一橋大が2プレー行ったところで前半終了。

【3Q】東大キックオフで後半開始。
今試合キッキングゲームで大活躍の#44鈴木と#29高木が闘志溢れるタックルを魅せ一橋大1stシリーズは自陣20ydから。
前半好調のディフェンスがFDを許さずに1-2-3パントに追い込み、攻守交替。

敵陣47ydと絶好のポジションからの東大1stシリーズも1stプレーのパスをインターセプトされ、再び攻守交替。

自陣40ydからの一橋大2ndシリーズ。
QBキープで初めて東大陣に侵攻され、更に2回連続のQBランでゴール前31ydへ。2回のランを何とか3rd-4まで凌ぐも、タックルミスでFDを許してゴール前18ydへ。更に中央突破されてゴール前7ydへ。2回連続の中央ランで初めてTDを許してしまい、29-7。(6:20)

一橋大キックオフにオンサイドキック成功を許さず、東大2ndシリーズは敵陣41ydから。
RB#31星野の11ydランやTE#80梅田の18ydパス等で一気にゴール前9ydへ。最後はRB#35土井田がオプションピッチから9ydTDランを魅せて一橋大を突き放す。(4プレー/49ydドライブ)キッカー#85松岡のTFPも決まって36-7。(7:42)

一橋大3rdシリーズは自陣27ydから。
LB#9杵多が地面すれすれに飛び込んであわやインターセプトかと思われる好プレーに続き、ブリッツから見事なQBサックを魅せるも、審判の判断厳しくパーソナルファウルで15yd罰退。更にパスを通されて東大陣42ydでFDを許すも、DLの激しいパスラッシュやパスカットで3rd-10に追い込み、最後はDB#3安部がインターセプトしてターンオーバー。

自陣41ydで攻撃権を手にした東大3rdシリーズ。
TE#87杉山(3年)のオプションピッチで敵陣44ydへ前進。更にRB#31星野が中央を疾走してゴール前25ydへ。最後はRB#35土井田が中央突破から快足を飛ばして一気にエンドゾーンへ。東大は6本目のTDを鮮やかに挙げる。(4プレー/41ydドライブ)キッカー#85松岡のTFPも決まって43-7。(10:54)

続くキックオフでも#29高木が闘志溢れるタックルを魅せて、一橋大4thシリーズは自陣30ydから。控え選手や若手中心のディフェンスチームが2回FDを許したところで4Qへ。

【4Q】FDを許すも粘り強い守備を魅せる東大ディフェンス。
12プレーものロングドライブでゴール前5ydへ。1stプレーのランでゴール前1ydとなるが、続く2回のパワープレーには前進を許さず、 4th-1。最後はTDを許すも、16プレーのドライブを互角に渡り合った若手守備陣の気力は立派。これで43-14。(3:45)

一橋大キックオフにオンサイドキック成功を許さず、東大4thシリーズは敵陣45ydから。
ここで3番手QB#16郷原(2年)登場。1stプレーでQB#16郷原がWR#89池内へ投じたスラントインパスが、そのままTD。2年生コンビの実に鮮やかなTDプレーであり、QB#16郷原の見事なデビューであった。キッカー#85松岡のTFPも決まって50-14。(3:54)

一橋大5thシリーズは東大キックオフカバーがやや甘く、自陣37ydから。
DL#55松永(2年)のQBサック、DB#25高森のパスカット、LB#37牧野(4年)のロスタックル等随所に好プレーがあったが、10プレーのロングドライブでゴール前8ydへ。更に1年生DL#91田中のパスカット等粘り強い守備で4th-1まで耐えるも、最後はランでゴールを割られて50-21。(残り2分半)

一橋大キックオフにオンサイドキック成功を許さず、東大最後の攻撃は敵陣30ydから。
3rd-9となるも、QB#16郷原がオプションキープから左オープンを疾走し、ゴール前13ydへ。最後はQB#16郷原がこの日2本目のTDパスをWR#7岡山へ決め、キッカー#85松岡のTFPも成功し、57-21。(残り1分18秒)

一橋大リターンチームにハーフランまでリターンを許し、1回FDを与えて東大陣30ydまで攻められるも、ここで試合終了。

慶大戦でも好調だった自慢のマルチプルオフェンスが益々威力を発揮し、更に慶大戦でボロボロだったディフェンス陣が集中力を途切れさすこと無く最後まで気力溢れるプレーを連発して再三のターンオーバーを演出、まさに攻守一体となって一橋大を圧倒。一昨年の雪辱を果たすと共に、チームの成長を大いに感じさせ今後の躍進を期待させる嬉しい初勝利であった。

次節は昨年の覇者日大。今試合で魅せた気迫溢れるプレーで一泡吹かせることを祈る。

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