2008/9/28-日本大学戦

日時  9月28日 16:30 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

●東京大学 14 ― 63 日本大学◯

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 0 0 14 0 14
日本大 7 14 14 28 63

Game Report

慶大戦での惜敗の悔しさをバネに前節の一橋大戦で攻守一体となって圧勝した東大。 第3戦の相手は日大。昨年は法大を破って17年ぶりに関東王者に返り咲き甲子園ボールに駒を進め、今季もかっての黄金時代を髣髴させる圧倒的な強さで連覇に向けて死角無しと言われている最強豪。
昨年は21-72の大差で完敗したが、甲子園ボール出場の夢に向けて持てる力を120%出し切った真っ向勝負を挑む。

【1Q】東大のキックオフで試合開始。
日大の1stシリーズは自陣37ydから。
パスが連続して成功し、わずか6プレーでゴール前12ydまで攻め込まれる。2回のランに3rd-2まで持ちこたえるが、続くランは惜しくもFDとなり、ゴール前1yd。最後は力で押し込まれて先制のTDを許し0-7。

東大1stシリーズは自陣25ydから。
QB#14有井(4年)の9ydオプションキープ、WR#7岡山(4年)の11ydパスキャッチ等で2回FDを獲得し、ハーフラインへ。QB#14有井の5ydキープの後、WR#19森田がオプションピッチから15yd疾走し、ゴール前30ydでFD獲得。しかし、日大の早いディフェンスに2回のランはロスを強いられて3rd-16。パスを試みるもラッシュ厳しく失敗し、結局パント。

#25高森(2年)のパントはよくコントロールされ、日大2ndシリーズは自陣10ydから。
しかし、8回連続でパス成功され、ゴール前11ydまで攻め込まれたところで2Qへ。

【2Q】最後はトンガ出身の巨漢RBに力でゴールを割られ0-14。
東大2ndシリーズは自陣21ydから。
RB#31星野(3年)のドローで7yd進むも、ディレーオブザゲームの反則で5yd罰退して2nd-8。オプションピッチ・キープは日大ディフェンスの早い上がりの前にゲインできず、4th-7となってパント。

パントの飛距離が伸びずに日大3rdシリーズは東大陣49ydから。
DL#5長田(4年)とDL#91田中(1年)の好守備でランを1yd前進に留め、更にスクリーンパス失敗とさせ、3rd-9。激しいパスラッシュでQBを追い込むも、パス成功されてゴール前20ydへ。中央ランでゴール前7ydへ迫られ、最後は再びトンガ出身のRBに力で押し込まれて3本目のTDを挙げられ、0-21。

東大3rdシリーズは自陣28ydから。
QB#14有井からWR#7岡山への11ydパスでFD獲得し、自陣39ydへ。3rd-3となるも、RB#35土井田(2年)がオプションピッチから力強いセカンド・サードエフォートで大きく前進して敵陣40ydへ。WR#7岡山の13ydスクリーンパスでゴール前25ydへ。 更にWR#19森田への12ydパスでゴール前13ydへ。残り時間2分弱、何とかTDを挙げたい東大。
3rd-8となるも、QB#14有井の7ydスクランブルでゴール前4yd/4th-1。RB#35土井田が中央を突くも、日大強力DLの壁は厚く、FD獲得ならず。

【3Q】日大のキックオフで後半開始。
東大1stシリーズはポジション悪く自陣19ydから。
しかし、ラン・パス共に日大ディフェンスの前に前進できず1-2-3パント。

パントの飛距離が伸びず、日大1stシリーズは東大陣44ydから。
最初のパスは失敗するも、その後3回連続でパス成功され、あっさりとTDを奪われ、後半開始早々に0-28。

東大2ndシリーズは今回もポジション悪く自陣19ydから。
WR#7岡山へのパスで1回FDを獲得して自陣31ydまで進むも、結局パント。

日大2ndシリーズは自陣37ydから。
1stプレーで、東大DBを抜き去ったWRへの一発TDパスが決まって0-35。

ここまで良いところの無い東大。このまま終わるのか。
#35土井田が意地のビッグキックオフリターンを魅せて、東大3rdシリーズは自陣41ydから。
QB#15名井(3年)からのミドルパスを好捕したWR#7岡山の見事なランで敵陣35ydへ。1stダウンのパス失敗、2ndダウンはファンブル(自リカバー)。3rd-15の局面で、QB#15名井が日大DBにカバーされているWR#7岡山へピンポイントのパスを投じ、これをWR#7岡山が見事にスーパーキャッチしてゴール前25ydへ。
更にQB#15名井が投じたパスをWR#19森田もスーパーキャッチ。ゴール前8ydへ。
最後はショートパスをキャッチしたTE#80梅田(2年)がエンドゾーンへ駆け込み、東大は嬉しい初TD。#85松岡(3年)のTFPも決まって7-35。まさに東大自慢のレシーバー陣「役者揃い踏みのTDシリーズ」であった。

続く東大キックオフは好カバー。(厳しいパーソナルファウルを取られたが)日大3rdシリーズは自陣38ydから。
LB#52柴田(3年)の好パスカバーもあり3rd-4に追い込むが、パスを通されて東大陣36ydへ。
しかし、ここで東大ディフェンス陣が猛奮起。相手のスナップミスもあったが、気迫溢れる攻撃的なラッシュでパスを失敗させて4th-21。日大は今試合初めてのパント。

良くコントロールされたパントのため東大4thシリーズは自陣奥深く5ydから。
しかし、ここでビッグプレー炸裂。QB#15名井からのショートパスをキャッチしたWR#7岡山が緩急自在のランを魅せてサイドラインを疾走し、敵陣34ydまで大きく前進。観ているものを唸らせるビッグプレーであった。
更に続くプレーでもビッグプレー炸裂。日大DB陣がカットしたパスをマンインモーションしていたTE#80梅田がキャッチして、そのままエンドゾーンへ。#85松岡のTFPも決まって14-35と東大は完全に追撃体制。

攻撃権獲得を狙ったオンサイドキックは日大にカバーされ、日大4thシリーズは東大陣44ydから。
1stプレーでパスを狙ったQBに対してDLの厳しいラッシュでスクランブルに追い込み、続くパスはWRにピタリとついてカバーしていたDB#25高森が見事にカット。

【4Q】更に3rd-4のパスも失敗させ、日大を2シリーズ連続のパントに追い込む。
東大5thシリーズは自陣12ydから。勢いに乗る東大はここでもスーパープレー炸裂。QB#15名井からのヒッチを受けたWR#19森田が中央突破した後、快足に物を言わせて日大ディフェンスを切り裂き、オープンを疾走。長躯78ydのロングランを魅せて一気にゴール前10ydへ。 追加点の絶好のチャンス。しかし、ここで痛恨のパスインターセプト。
東大に傾きかけたモメンタムが王者日大へ。

自陣20ydからの日大5thシリーズ。
パスで1回FDを獲得し、自陣33ydまで進んだ後の1stプレー。中央突破したRBが右オープンを疾走し、67ydの一発TD。これで14-42。

もう一度モメンタムを引き寄せたい東大の6thシリーズは自陣25ydから。しかし・・・
QB#15名井が思い切って投じたロングパスは、またもや日大DBにインターセプト。

東大陣43ydで攻撃権を手にした日大の6thシリーズ。
LB#52柴田(3年)のハードタックルもあり、3rd-4まで追い込むも、結局FDを獲得され、ゴール前23ydへ。更にFDを獲得されてゴール前7ydへ。
QBランをLB#54夫(2年)の好タックルでロスさせ、ゴール前8yd。中央ランには3ydゲインしか許さず、ゴール前5yd。続くランプレーにもCB#2草場の好タックルでゲインを許さず、4th-5。
王者日大はFGを狙わず、自信を持ってギャンブル。結局、この試合大活躍のトンガ出身の巨漢RBにオープンを走られてTDを獲られ、14-49。(残り時間4分半)

未だ闘志衰えない東大。
しかし、続くキックオフリターンでリターナーがボールを弾き、それを日大がリカバー。

ゴール前27ydからの日大7thシリーズは1stプレーのパスでゴール前5ydまで進むも、東大守備陣が奮起。ランプレーにゲインを許さず、更にCB#2草場が2回連続のパスカット。前シリーズ同様に、4th-5/ゴール前5yd。
しかし、またも日大は自信を持ってギャンブル。東大DB陣も良くカバーしていたが、ピンポイントでTDパスをヒットさせ、14-56。

続くキックオフリターンでは#35土井田が日大カバーチームを引き摺りながら自陣36ydまで根性の好リターン。
QB#14有井がラッシュ激しい日大DL陣にサックされそうになりながら、執念のスクランブルで自陣48ydへ。しかし、3回連続のパスは失敗し、結局パント。

自陣18ydからの日大最後の攻撃。
ラン・パス織り交ぜた10プレーのドライブにTDを許し、14-63。

自陣30ydからの東大最後の攻撃。
RB#35土井田のスクリーンでハーフラインまで進んだところでゲームセット。

結果は14-63の完敗となったが、王者日大に気力溢れる真っ向勝負を挑み、途中肉薄し、一時は日大を上回る勢いを見せたが、最後は王者の壁は厚く・強く残念ながら力尽きた好ゲーム。
次節は日大に次ぐ強豪早大。
日大戦の敗戦で目標としていた甲子園ボール出場の夢は潰えたが、今試合のように持てる実力の全てを出し切って果敢に挑めば必ず勝機あり。
戦士達の健闘を祈る。

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