2006/09/17-慶應義塾大学戦
日時 9月17日 16:15 Kick Off
場所 大井第二球技場
●東京大学 20―37 慶應義塾大学◯
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL | |
東京大 | 0 | 6 | 0 | 14 | 20 |
慶應大 | 7 | 13 | 17 | 0 | 37 |
Game Report
[1Q]東大のキックオフにより試合開始。自陣25ydから始まった慶応の攻撃は副将WR#80植松のスクリーンパス、前節の関院大戦で大活躍したエースRB#25岩田の中央ランでFDを重ね、僅か2プレーで東大陣47ydまで攻め込むが、何とかパントに追い込む。
パントの際の反則により、東大の1stシリーズは自陣5ydから開始。慶応に負けじと、IフォーメーションからのQB#8長尾(3年)のオプションキープ、ブーツレッグランで2回FDを重ね、自陣30yd付近まで陣地を回復するも、攻撃が続かず、結局4th-11でパント。
自陣30ydからの慶応2ndシリーズは、QB#13青木、RB#25岩田のランでテンポよくFDを3回重ね、東大のレイトヒットの反則もあり、僅か4プレイで東大陣15ydまで攻め込み、更にRB#岩田の3回連続ランでゴール前5ydでFD獲得。
東大は何とか3thダウンまで耐え凌ぐも、結局最後は主将RB#34小澤のダイブを押し込まれ、慶応は先制TD。PATも決まり0-7(9:08)KORで殆どリターンできずに自陣23ydから始まった東大2ndシリーズは、3th-8のQB#8長尾のドローが31ydのロングゲインとなり、敵陣44ydまで進むも、この後の攻撃が続かずに4th-1でパント。
QB#8長尾自らのパントは良くコントロールされ、ゴール前1ydで攻守交替。
[2Q]このシリーズの慶応攻撃はRB#25岩田のランを中心に、パスも交えて5回FDを重ね、10回のプレーで東大陣30ydまで進み、最後はQB#13青木→WR#80植松へのポストパスがフリーで決まり、慶応は2本目のTD。PATも決まり0-14(4:02)
今回のKORも殆どリターンできず自陣15ydとポジション悪く始まった東大3rdシリーズだが、ノーフレッシュでパント。(このあたりから雨足強まる) パントの際の反則もあり自陣26ydからの慶応攻撃は1stプレーでパスを選 択。
この試合で復帰したDL#97生川(3年)の好パスラッシュでQB#13青木が苦し紛れに投げたパスをOLB#3鬼頭(4年)がインターセプトし、東大は敵陣31ydという絶好のポジションで攻撃再開。
東大はこの試合唯一の武器であるQB#8長尾の健脚が冴え、決めうちQBランで2回FDを重ね敵陣9ydまで攻め込み、QB#8長尾→TE#80三品(3年)の7ydパスも決まり、最後は両タイトIフォーメーションからのRB#4白山(3年)のブラストランで待望のTD。
PATはスナップミスでNGとなり6-14(9:33)
この流れで前半残り2分半を乗り切り、東大攻撃からの後半シリーズで一気に反撃の狼煙をあげたいところだったが、自陣37ydからの慶応攻撃を止められず僅か7プレーで63ydをドライブされ、最後はRB#25岩田の1ydTDラン。 PATはスナップミスで失敗し、6-20(11:42)
7プレー中6プレーはエースRB#岩田のランが縦横無尽に決まり、残り1プレーはQB#13青木→WR#13植松の20ydパス。このパスは東大DBと競り合い、一瞬パス失敗と安堵したものの、WR#13植松の執念で好捕。
[3Q]慶応のキックオフにより後半開始。
全くリターンできずに自陣15ydから始まった東大1stシリーズは、QB#8長尾のオプションキープとFB#39瀬戸(4年)のダイブで9yd進み、3th-1となった大事な局面で、QB#8長尾のランではなくミドルパスを選択したが、パスは回転が乱れWRまで届かず失敗。
好パンターDL#97生川のパントはあまり飛ばずアンラッキーなバウンドもあり、慶応はハーフライン上と絶好のポジションで後半最初の攻撃権獲得。
慶応はタフなRB#25岩田の再三再四のドローが好きなようにゲインし、僅か5プレー・締め括りは29ydTDランであっさりと3本目のTD。PATも決まり6-27(4:20)
慶応の好キックがタッチバックとなった自陣20ydからの東大2ndシリーズもFDを獲れず、あっさりと攻守交替。
前シリーズ同様にパントが冴えず、慶応は東大陣44ydで攻撃権獲得。前シリーズから連続して9回のドロー(殆どがRB#25岩田のキャリー)で東大陣9ydまで攻め込まれ、何とか4th-7まで追い込むがFG成功し、6-30(8:10)
東大3rdシリーズも自陣21ydとポジション悪く開始し、早い時間帯の追撃を狙って3回連続パスを試みるも今回もFDを獲れずに、あっさりとパント。リターナーWR#10山本の好リターンもあり、慶応は更にポジション良く東大陣38ydで攻撃権獲得。
RB#25岩田、#3佐藤等の3回連続のドローを全く止められず東大陣10ydまで攻め込まれ、QB#13青木のランでゴール前1ydまで迫られ、最後はRB#34小澤が押し込み、慶応はこの日5本目のTD。PATも決まり6-37(3Q残り0:08)
[4Q]3Q最後に自陣30ydから始まった東大攻撃はQB#8長尾→WR#19森田(2年)の6ydヒッチパスやQB#8長尾自らの20ydランで敵陣44ydでFD獲得。
ラフィングザパッサーの反則で敵陣30ydまで進んだ後、3th-9のQB#8長尾の好スクランブルは何とか敵陣20ydでギリギリFDを獲ったが、結局4th-5に追い込まれ、最後はQB#13長尾のキープはロスし、攻守交替。(残り8:11)
QB・RBを控えメンバーに交代し自陣20ydから始まった慶応攻撃だが、3th-4で投じたバックワードパスをWRが落球し、グランドを点々とする中を慶応・東大が争ってリカバーしようとするも、結局慶応がリカバー。 エンドゾーン内の攻撃側リカバー故セーフティとなり、東大はラッキーな2点を獲得し、8-37。
セーフティ後の慶応KOはオンサイドキックを狙ってきたが、10yd飛ばずに自軍選手に当たる「イリーガルタッチ」となり、東大は敵陣25ydという絶好のポジションで攻撃権獲得。
1回パスを失敗した後、QB#8長尾のスクランブル敵陣15ydでFDを獲り、4th-4に追い込まれたが、RB#32吉田(3年)の中央ランでゴール前2ydでFD獲得。(このFDはRB陣が獲得した初めてFD)
QB#8長尾のキープは慶応のハードタックルで若干ロスしたが、最後はRB#4白山が中央を衝いてTDラン。PATは失敗し14-37(残り2:31)
東大KOは当然オンサイドキック。RB#39瀬戸が見事に押さえ、東大は自陣48ydで再度攻撃開始。
この好機をQB#8長尾→WR#19森田のパス、RB#33前田(4年)のランでFDを重ね、敵陣30ydまで進み、3th-8の局面もQB#8長尾→WR#35今川(4年)の20ydパスで凌ぎ、最後はQB#8長尾の8ydブーツレッグランでTD。PATはまたしても失敗し、20-37(残り12秒)
東大KOは再度オンサイドキックを選択。慶応KORチーム9名が前進してリカバーに備える中、TE#80三品が見事に押え、東大はハーフライン上で攻撃権獲得するも、残り6秒。
最後はロングパス失敗でゲームセット。
東大は惜敗した明治戦に続き、慶応戦は惨敗に終わり、開幕2連敗。ブロック優勝・関東大学選手権出場に黄色信号が灯り始めた。