2016/09/24-横浜国立大学戦
日時 9月 24日 14:00 Kick Off
場所 アミノバイタルフィールド
○東京大学 31―7 横浜国立大学●
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL | |
東京大 | 7 | 14 | 0 | 10 | 31 |
横浜国立大 | 0 | 0 | 0 | 7 | 7 |
Game Report
初戦駒澤大学戦を圧勝で制した2016WARRIORS、雨の降りしきるアミノバイタルフィールドで迎える第2戦の相手は横浜国立大学。昨年は勝利した相手だが、秋のリーグ戦に油断は禁物。TOP8昇格に向け、初戦に続く完勝を目指す。
【1Q】
東大のキックオフ・リターンで試合開始。#21関野(4年)のナイスリターンで東大オフェンス第1シリーズはGoal to 62ydから。
先発QBは#16松下(3年)、今春に頭角を現しすっかりスターターに定着した。
1stプレーではRB#33宮山(4年)が中央を力強く進むランで9ydゲイン。2ndダウンはノーゲインに終わるも続く3rd-1ではオプションピッチを受け取ったRB#21関野(4年)が大外をまくりフレッシュを獲得。
その直後の1stダウンでRB#35鍵和田(2年)がビックプレーを見せる!41ydを駆け抜ける一発タッチダウンで試合開始早々チームに先取点をもたらす。
DB#29上野山(2年)のTFPも決まり、スコアは7-0に(残り10:31)。幸先のいいスタートを切る。
続くキックオフ・カバーでは駒澤戦に引き続き#6児玉(1年)がKとして登場、#44勝(3年)、#38山田(2年)、#55藤本(3年)が力強いタックルで横国リターナーを仕留める。
横国オフェンス第1シリーズは1stプレーでフレッシュを許すも、直後の1stダウンでDB#25甲斐(4年)がスクリーンを鮮やかにタックル、4年の風格を見せる。
しかし横国WRにパスがヒットし再び1stダウン、ここで期待の新星DL#90岡田(2年)が堂々のロスタックル!試合の流れを渡さない。
その後4thダウンまで追い込むもギャンブルを成功されGoal to 28yd、大きく外をまくる横国のキャリアーをDB#25甲斐がロスタックルで仕留める。昨年からCBのスターターを務めてきた甲斐が好プレー連発でチームの士気を高める。
さらにDL#5野原(4年)がサックまであと一歩と迫るナイスディフェンスを見せ、横国をパントへと追い込む。
しかしここで横国Pが好パントを決め、続く東大オフェンス第2シリーズは自陣4ydからとなる。
自陣深くでのオフェンスは選択肢が少なく厳しい状況となるが、それを打開するのはやはりこの男RB#33宮山、中央を快走し一気に24ydをゲインする。
しかしその後続かず4thダウンでパントを選択、ここでP #21関野が素晴らしいパントを披露する。#1岩隈(3年)らの好カバーもあり、横国オフェンス第2シリーズはGoal to 72ydからとなる。
LB#41宮崎(4年)、LB#44勝(3年)の活躍で1stプレーを防ぐもその後反則により罰退、フレッシュを許してしまう。
横国のスナップミス直後の2nd-17、スクリーンにDB#25甲斐とDL#60高橋(4年)が素早い反応を見せる。
さらに3rdダウンではDL#99岡崎(3年)が持ち前の運動神経を生かした見事なサックで横国オフェンスをシャットアウト!
パントによる攻守交替で試合は第2Qへと続く。
【2Q】
東大オフェンス第3シリーズ。1stプレーはQB#16松下が横国ディフェンスの逆をつくオプションキープで快走を見せ2nd-4。続けてのオプションでもQB#16松下の華麗なランでテンポよく1stダウンを獲得する。
次プレーはRB#21関野がWR#7藤原(4年)の好ブロックを利用しながら縦に駆け上がると、最後は横国DBに絡まれつつも倒されず、65ydを走り切る一発タッチダウン。今季一発に拘り続けるRB陣らしい走りが光る。キックも決まり14-0。(残り10:47)
続くキックオフ・カバーではDB#1岩隈が横国のウェッジブロックを突き破ると、そのままリターナーにタックルを決めるビッグプレー。横国の攻撃は横国陣26yd地点から。
1st-10、横国のアンバ隊形からのランはDB#11石川(4年)がタックルし2nd-4。続くパスプレーは失敗に終わり3rd-4と追い込むが、横国RBの力強い中央のランにフレッシュを許す。
更に続くプレーで東大サイドの反則で前進を許す嫌な展開。しかし横国オフェンスのスクリーンに対してLB#44勝が良い反応を見せ走路を限定させると、最後はDB#25甲斐がロスタックルを決め2nd-10。このまま流れに乗りたいが、3rdダウン横国RBをディフェンス陣がタックルで倒しきれず1stダウンを献上してしまう。
続くディフェンスも3rdダウンでタイミングの早い綺麗なパスを決められフレッシュ。ジリジリと進まれ自陣28ydまで追いやられる。しかし次の横国のパスプレーはDL陣が奮闘しQBが耐え切れずスクランブルしたところをDB#11石川がタックル。そして続くランプレー。DL#99岡崎が中央がっちり食い止め横国RBを足止めすると、雨で悪いコンディションの中RBがファンブルしたボールにLB#55藤本が飛びつきファンブルリカバー。嫌な流れを断ち切り再びモメンタムを引き戻す。(残り7:01)
次は東大オフェンス第4シリーズ。1st-10のパスは失敗に終わるが、続くプレーはオプションで外に展開するとRB#33宮山がサイドライン際を俊足で駆け上がりフレッシュ。
続く1st-10、中央のランは横国の堅守に阻まれるが、2nd-8ではまたしてもRB#33宮山が魅せる。次々とタックルしてくる横国ディフェンスを引きずるパワーランで見事なフレッシュ。
次はランの連続から一転、QB#16松下がどんぴしゃのロングパスを投げると、横国DBにカバーされつつもWR#19野金(4年)が見事にキャッチし一気にゴール前10ydへ。最後はロングパスを通したQB#16松下自らがエンドゾーンに走り込み堂々のタッチダウン。キックも成功し21-0となる。(残り4:15)
キックカバーは横国リターナーがボール確保に手間取っている間にDB#1岩隈、LB#55藤本がしっかり集まりタックル。
続く東大ディフェンスは1stダウン、2ndダウンの中央のランをLB#44勝、LB#55藤本、DL#99岡崎らがしっかり止めると、3rdダウンのパスはLB#41宮崎がパスカットでこのシリーズ完封。フレッシュを許さずパントに追い込む。(残り2:46)
続く東大オフェンス第5シリーズ。1stダウンのTBスクリーンは横国LBに素早く対応され2ydのゲイン。しかし次の外へのオプションはQB#16松下がキープ、俊足でフィールドを駆け上がり30ydのビッグゲイン。
前半残り1分半。追加得点を期待したいが、ここは横国ディフェンスが意地を見せパントに追い込まれる。だが東大のパントではP#21関野が敵陣ゴール前5ydでサイドラインを割る絶妙のパントを決め反撃のチャンスを与えない。(残り0:52)
最後は横国オフェンスがニーダウンし前半終了。
【3Q】
東大のキックオフで後半開始。K#6児玉自らリターナーを仕留め、Goal to 55ydから横国の攻撃となる。降り続く雨の中、力強く倒れない横国のランに苦戦する東大ディフェンス。途中DL#90岡田が激しいタックルを見せるも、じわじわと進まれ、東大自陣20ydまで攻め込まれる。不穏なムードの中、LB#41宮崎がランプレーをLOS上で鮮やかにタックル!続く4th-1からのランプレーもDL#60高橋とDL#90岡田の2人が気迫溢れるタックル!正念場で1ydを守り抜き、無失点で切り抜ける。
横国ギャンブル失敗後の東大オフェンス後半第1シリーズ。こちらもランプレーで攻め、RB#32中村(4年)のダイブは大きくゲイン。しかしここは堅い守備に阻まれ惜しくもフレッシュならず、パントで攻守交替となる。(残り05:32)
続く東大ディフェンスは、1stプレーでパスキャッチ後のWRをLB#47東(4年)とCB#20鎌形(3年)がすぐさまタックルし、幸先良くスタート。しかし再び横国のラン攻撃に攻め込まれる。LB#55藤本もキャリアーに食らいつき必死の守備を見せるが、勢い止まらず東大陣7ydから横国オフェンス1stダウンという苦しい展開に。しかしここでも東大ディフェンスは諦めない。LB#55藤本が2度のハードタックルで行く手を阻むと、最後はGoal to 1ydという距離を全員で集まりよく守り切り、またしても無失点に抑える。
攻守交替後の東大オフェンス第2シリーズ、自陣1ydという難しい場面を手堅いランで切り抜け、パントで攻守交替。0-21と得点動かぬまま、ゲームは最終第4Qへ。
【4Q】
横国オフェンス第3シリーズ。1stプレー、ランプレーをDB#25甲斐が激しくタックルすると、続くプレーでもDB#2村本(4年)がファンブルを誘う攻守を見せる。しかしその後横国の徹底したラン攻撃に再び苦戦し、最後はGoal to 2ydからQBキープを決められ、初めてタッチダウンを許す。7点返され、21-7となる (残り08:30)。
横国得点後のキックオフ・リターン。ここで、RB#33宮山が駒澤戦に続く快走を見せ、Goal to 60ydから東大の攻撃となる。1stプレー、RB#23石村(3年)が倒れない力強いランで前進すると、3プレー目でRB#33宮山のドローが爆発、一気に57ydを駆け上がりタッチダウン!あっという間に先ほどの失点を取り返し、28-7となる。
攻守交替後の東大ディフェンス。LB#41宮崎のパスカット、LB#45沼尻(2年)とLB#47東のタックルなど、気迫のこもるプレーが続く。試合残り時間少ない中、横国オフェンスはパス攻撃中心となるが、ここでDB#80三宅(4年)が横国のパス攻撃を完封するナイスプレーを連発!会場を大いに盛り上げる。無失点で東大の攻撃へ。
1stプレー、RB#23石村が大きくボールを前に進めると、続いてスクリーンパスをキャッチしたTE#81岸本(4年)が14ydを快走。QB#14荒川(4年)も自らボールを進めるが、惜しくもフレッシュはならず、攻守交替となる。
続く横国の攻撃は、再びDB#80三宅が集中力を切らさない好守を見せ完封、最後はK#29上野山がキックを危なげなく決め、とどめの3点を追加。31-7で東大が待望の2勝目をあげた。
悪天候の中、集中力の途切れない安定したプレーぶりで、危なげなく横国に勝利したWARRIORS。
粘り強く堅実なディフェンス、チャンスをものにするオフェンス、精度高く安定したキックと、ODKそれぞれ駒澤戦から更に磨きのかかったプレーを見せてくれた。
次戦は昨シーズン2部より昇格を果たした東京学芸大学との対戦であるが、WARRIORSらしいプレーで3つ目の白星をあげてほしいものだ。