2022/10/9-横浜国立大学戦

日時　2022年10月9日(日)　10:45KO

場所　アミノバイタルフィールド

○東京大学 ー 横浜国立大学●

	1Q	2Q	3Q	4Q	TOTAL
東大	0	7	0	14	21
横国	0	0	0	0	0

 

【1Q】
2022年秋シーズン第3戦、注目の国立大学対決。横国のキックで試合開始。ここで横国はまさかのオンサイドキック、意表を突かれた東大はこれに対応することができず、攻撃権を失う。横国が自陣46yd地点より攻撃開始。横国の奇襲に一度は狼狽えた東大であるが、3年DL#2髙野（開成）の圧倒的フィジカルが相手オフェンスを破壊。難なく3&outに抑え、攻守交替。自陣16yd地点から東大の攻撃。3年RB#95伊佐治（東京都立戸山）の重戦車のようなランを中心にみるみる陣地を進めるも、徐々に順応する横国ディフェンスに苦戦し、攻守交替。4年OL/P#77谷（開成）のナイスパントにより、自陣9ydから横国の攻撃。変幻自在な横国オフェンスにリズムを掴まれつつある東大だったが、ここでDL#2髙野がまたしても横国オフェンスを破壊し、6ydのロスタックル。3rd downでは髙野に呼応するかのように、4年DL#99長利（ラ・サール）が力強いプレーを見せつけロスタックル。ここで第1Q終了。（東大0-0横国）

【2Q】
横国のパントから試合再開。４年DB#6渡邊（渋谷教育学園幕張）のナイスリターンがあり、敵陣28ydから東大の攻撃。ここで本秋シーズンの歴戦を経てエースプレーヤーへと成長した2年WR#80光吉（開成）のランが炸裂、24yd を走り抜け見事タッチダウン（TD）。 4年DB/K#27田上（栄光学園）がトライフォーポイント（TFP）を冷静に決める。（東大7-0横国）
東大のキックで試合再開。4年DB/K#22遠藤（東邦大学付属東邦）が見事なタッチバックを見せ、横国が自陣25ydより攻撃開始。リバースプレーなどの奇襲をくらう東大であったが、DB/K#27田上の冷静な対処などで、3&outに抑え攻守交替。自陣5ydから東大の攻撃。ここは思うように進めず、攻守交替。自陣37ydから横国のオフェンス。横国のパスオフェンスに前進を許し、徐々に焦りを見せる東大ディフェンスであったが、ここで2年LB#47 江原（甲陽学院）が相手RBにタックルし、ファンブルフォース！攻守交替。自陣39ydより東大の攻撃。しかしここは思うように噛み合わず、3&outで攻守交替。自陣31ydから横国の攻撃。ここで横国のパスオフェンスに東大ディフェンスはまたしても翻弄され、思うように止めることができない。道中、DB#6渡邊のナイスパスディフェンスなどがあるも、横国オフェンスにうまく対応できず、自陣6ydまで進まれてしまう。前半残り10秒、1st&6。1st downではDB陣のパスディフェンス、2nd down はDL、LB陣のパスラッシュが光り、横国のTDを阻止。そして、前半残り8秒、3rd&6。この試合の行方を決める大勝負。ここで横国は、WRのスクリーンプレーを選択。これを2年DB#23小城（大阪教育大学付属高校池田校舎）がタックル、残り1ydで止める値千金のビッグプレー！横国オフェンスからTDを守り切り、ここで前半タイムアップ。（東大7-0横国）

【3Q】
DB/K#22遠藤のキックで試合再開。横国が自陣25ydから攻撃開始。2年DB#36松田（興）（開成）の鋭いタックル、DB#6渡邊の高い跳躍力を活かしたグッドパスディフェンスがあり、攻守交替。自陣32ydから東大の攻撃。ここで東大オフェンスは4連続でRB#95伊佐治にボールを持たせる。伊佐治のまさしく重戦車ランが横国ディフェンスを破壊し続け、ゲインを続ける。しかし反則があり大きく後退してしまった東大。4年RB#33佐藤（六甲学院）の16ydランなどがありつつも、1st downを更新することができず、攻守交替。またしてもOL/P#77谷がナイスパント。4年間の練習量が見える職人パントが光り、自陣6ydから横国オフェンス。じりじりと横国オフェンスの前進を許す東大であったが、ここでビッグプレーメーカーLB#47 江原がインターセプト！攻守交替し、ハーフラインから東大の攻撃。WR#80光吉の華麗なランが決まったところで3Q終了。（東大7-0横国）

【4Q】
ここにきて東大のランオフェンスが爆発。重戦車RB#95伊佐治と、今までなりを潜めていた3年QB#19曽原（筑波大学附属）のランが止まらない。最後はまたしてもRB#95伊佐治のランが相手ディフェンスを蹂躙し、TD。TFPもDB/K#27田上が決める。（東大14-0横国）
DB/K#22遠藤のキックで試合再開。DB/K#27田上がブロッカーごと相手キャリアを捕まえる串刺しタックルを見せつけ、自陣30ydから横国の攻撃。焦る横国オフェンスは次々にロングパスを繰り出すも、これをDB/K#27田上がインターセプト！攻守交替し、自陣35ydから東大のオフェンス。ここでRB#33佐藤が圧倒的なランテクニックを見せつける。3人のタックルを外し、40ydのビックゲイン。一気に敵陣深くまで侵入する。ここで今試合大活躍のRB#95伊佐治が確実に歩みを進め、最後は1ydのTDラン。DB/K#27田上もしっかりTFPを決める。（東大21-0横国）
1年WR#86太田（大阪星光学院）のキックで試合再開。自陣20ydから横国の攻撃。時間のない横国は長いパスプレーで逆転を狙うが、DB#23小城のパスディフェンスなどが光り、パスを通させない。3&outに抑え攻守交替。自陣41ydから東大の攻撃。WR#80光吉のテクニック光るラン、RB#95伊佐治のタックラーを引きずる力強いランなどがあり、一気に敵陣20yd付近まで侵入。その後もとにかく伊佐治のラン、ラン、ラン。圧倒的な伊佐治のフィジカルに横国ディフェンスは止める術がない。ランで残り時間を使った東大。最後はQB#19曽原のニーダウンで試合終了。こうして国立大学対決は東大の勝利で幕を閉じた。（東大21-0横国）

本試合、オフェンスではとにかく伊佐治の圧倒的なランが目立ったが、その影にはOL陣の泥臭い活躍があった。ランプレーの土台を握るOL、彼らの確かな実力と誇りが垣間見えた試合であった。次戦はプレーオフ進出をかけた桜美林戦、ここでも彼らが鍵を握ることは間違いないだろう。