2023/11/12-慶應義塾大学戦

日時 2023年11月12日(日) 11:00KO

場所 横浜スタジアム

●東京大学 20 ー 45 慶應義塾大学◯

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東大 0 7 7 6 20
慶應 17 7 7 14 45

【1Q】
試合に先立ったセレモニーにおいて、主将4年TE#82中矢(愛知県立時習館)は、コイントスで見事コインの表裏を的中させ、後攻を選択。赤いスパイクがトレードマークの3年LB/K#41大島(開成)のキックでゲームがスタート、敵陣30ydからのディフェンスとなる。LB/K#41大島の鋭いロータックルや、2年DB#6藤本(浅野)の即タックルなど随所に光るプレーが見られるも、慶應のテンポの良いパスで自陣まで前進される。しかし、4年DB#21筏井(麻布)が率いるDB陣のパスカバーで連続してパス不成功を誘い、相手のファーストシリーズをフィールドゴール(FG)に抑える。(東大0-3慶應)
続いてキックオフリターンでは4年WR#13洞(武蔵)のリターンで自陣20ydから攻撃開始。3年QB#17風間(開成)を軸としたオプションプレーを繰り返すも、1st down更新には至らずパントで攻守交替。2年DB#48椿野(兵庫県立神戸)の激しいブリッツや3年DB#23小城(大阪教育大学附属池田校舎)のランへの素早い反応でロングゲインを許さない東大であったが、慶應レシーバーのスーパーキャッチで自陣奥深くまで攻め込まれてしまう。そのまま中央のランでタッチダウン(TD)を許し、その後のトライフォーポイント(TFP)も決められ点差を広げられる。(東大0-10慶應)
キックオフ後の攻撃では、ロングパスを相次いでコールするも、僅かにレシーバーの手には届かず再びパントに追い込まれる。ここで慶應のリターンチームは、パントをキャッチしたリターナーがもう1人のリターナーにトスするスペシャルプレーを見せ、カバーチームのパシュートは及ばずそのままリターンTDを献上してしまう。キックも決まり、またもや点差が開いてしまう。(東大0-17慶應)
慶應のキックで試合は再開し、自陣30ydから東大の攻撃。QB#17風間が連続してキャリーし、今試合初めて1st downを更新したところで1Q終了。(東大0-17慶應)

【2Q】
そのまま1st down更新を続けたい東大であったが、慶應インサイドDLの力強いラッシュに圧倒され思うように攻撃が進まない。パントで陣地回復を試みるも、再びビッグリターンを許し自陣50yd付近からディフェンスとなる。粘りを見せたい東大ディフェンスであったが、慶應によるロングパスがヒットし、わずか2プレーでTD。苦しい時間帯が続く。(東大0-24慶應)
しかしそんな時に現れた救世主が2年QB/P#12林(開成)。ラグビー仕込みの鮮やかなステップでいきなり20ydのロングゲイン。これを機にオフェンス陣は奮起し、4年RB#95伊佐治(都立戸山)、QB#17風間、QB/P#12林をキャリアとしてロングゲインを連発し、敵陣レッドゾーン内に侵入。東大は攻撃の手を弱めることなくじわじわゲインを続け、RB#95伊佐治が中央を切り裂く2ydのTDラン。待望のTDを奪う。TFPは2年DB/K#89舟本(栄光学園)が落ち着いて決め、反撃の狼煙を上げる。(東大7-24慶應)
東大のキックで試合が再開。敵陣40ydからのディフェンス。慶應QBのショートパスで1st downを何度か更新されるも、3年DB#19松田(興)(開成)やDB#6藤本の素早いリアクションでロングゲインを許さない。そして、4年DL#2髙野(開成)の懸命なパシュートで3rd downに追い込んだところで、DC有馬のコールが的中し、DB#23小城とLB/K#41大島のQBサックが炸裂。大きく慶應オフェンスを後退させ、その後のFGも失敗に追い込む。更なる失点を防いだ所で前半終了となる。(東大7-24慶應)

【3Q】
後半戦、まずはWR#13洞のキックオフリターンで自陣26ydからの攻撃。すると、今季大活躍の3年WR#80光吉(開成)がピッチを受け、4年WR#4吉田(武蔵)とTE#82中矢のブロックを借りながらスピードで相手ディフェンスを振り切り、74ydの独走TD。普段ポーカーフェイスの彼だが喜びを爆発させ、観客もその日一番のボルテージに達する。そんな中、DB/K#89舟本は冷静にキックを決め、試合を分からなくさせる。(東大14-24慶應)
調子を取り戻したオフェンスにディフェンスも応える。3年LB#54江原(甲陽学院)の相手を薙ぎ倒すタックルや、DB#19松田(興)のスピード感のあるロータックルで3rd downに追い込むと、過去一調子の良い男LB/K#41大島がスクリーンをロスタックル。無失点でオフェンスに攻撃を繋ぐ。勢いに乗って点差を縮めたい東大であったが、ここで痛恨のファンブル。自陣ゴール前で再びディフェンスとなってしまう。しかし、ここで諦めないのが今年のWARRIORS。LB#54江原のロスタックルやDB#19松田(興)のパスカバーで3回とも攻撃を防ぎ切る。慶應オフェンスは4th downギャンブルを選択するも、DB 、LB陣の息の合ったパスカバーでパス不成功。大ピンチを再び無失点で終わらせる。チャンスをものにしたいオフェンスはQB#17風間とRB#95伊佐治が簡単にタックルさせなくテンポ良く進め一度は攻撃権を更新するも、不運な反則もあってパントに追い込まれる。パントカバーでは、WR#13洞とDB#21筏井のガナーコンビがリターンを許さず、大きく陣地を回復して攻守交替。これ以上ポゼッションを離されたくない東大であったが、慶應オフェンスのエンプティ体型からのショートロールに上手くアジャストできず、最終的にロングパスでTDを奪われてしまう。(東大14-31慶應)
慶應のキックで試合再開。3年DL#9張田(ラ・サール)とTE#82中矢が開けたホールをWR#13洞が駆け上がりビックゲインしたところで、3Qが終了する。(東大14-31慶應)

【4Q】
4Q開始早々、慶應DLの強烈なサックを食らいターンオーバーとなってしまう。粘りたいディフェンスは、LB#41大島のロスタックルなどで応戦するも、要所要所でパスが成功し、G前でもTDパスを決められてしまう。(東大14-38慶應)
自陣23ydからの攻撃となった東大は引き続きオプションプレイでゲインを狙うが、1st downには至らずパントを余儀なくされる。続くディフェンスではDB#23小城がナイスカバーを見せたものの、陸の王者慶應のRBをタックルすることができずTDを許す。(東大14-45慶應)
キックオフリターンではフェアキャッチで自陣25ydからの攻撃となる。一矢を報いたいオフェンスはQB/P#12林が相次いで1st downを更新すると、ピッチを受けたWR#13洞とWR#80光吉がそれぞれビッグゲイン。最後は同じくピッチからWR#4吉田が縦を駆け抜けTD。2ptコンバージョンは惜しくも慶應に阻まれ、6点を追加することに成功する。(東大20-45慶應)
ディフェンスは3年DL#99中原(海城)とDB#19松田(興)のタックルでこれ以上の失点を許さない。最後オフェンスに時間を残し、オフェンスもWR#80光吉、QB/P#12林が続々と1st downを更新していくが、タイムオーバーで試合終了。(東大20-45慶應)

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